老化や病気の大きな原因に 「活性酸素」の正体と防御法

公開日: 更新日:

 このときもっとも狙われやすいのが細胞を覆っている細胞膜だ。細胞膜は主にタンパク質とリン脂質から出来ており、リン脂質は脂肪酸とリン酸が結合している。この脂肪酸は、活性酸素の電子略奪の餌食になりやすい。

「細胞膜を作っている脂肪酸は分子中の炭素原子が二重結合している部分がある不飽和脂肪酸で、二重結合のない飽和脂肪酸に比べて不安定な構造をしているからです」

 活性酸素によって電子を奪われた細胞膜の脂肪酸は酸化され、徐々に過酸化脂質と呼ばれる有害物質に変化する。電子を奪われた脂肪酸は何とか安定を取り戻そうとして隣の脂肪酸から電子を奪うなど、電子の奪い合いが起こる。この連鎖反応により、細胞の働きが著しく低下してしまう。

「活性酸素は細胞膜だけでなく細胞内も酸化させます。細胞内にあるミトコンドリアという発電所が酸化されれば、エネルギーが作れなくなります。細胞核が酸化されれば、その中の遺伝子が傷つけられて、遺伝情報に狂いが生じて細胞分裂が正確に行われず異常な細胞ができてしまう。つまり、がんの原因にもなるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  4. 4

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 5

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  1. 6

    樹木希林に不倫を暴露された久世光彦

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  3. 8

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  4. 9

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  5. 10

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”