全盲ドラマー佐藤尋宣さん 網膜色素変性症との38年を語る

公開日: 更新日:

 小学校の講演でも子供たちによく言うんです。「そもそも人は、ひとりで生きているわけじゃない。買い物はひとりでできても、会計は誰がするの? 商品は誰が作っているの?」ってね。ひとりだけで生きられないのは、誰しも一緒ですよね。

 ただ、「見えない人≒助けるべき人」だと思ってほしいわけではありません。ある小学校で、カスタネットを鳴らしてボクを先導してくれた子がいました。それは素晴らしいアイデアです。でも、ボクは「肩につかまらせてくれた方が歩きやすいな」と正直に言います。そういう当事者同士の対話がとても大事だと思っているので、先生には口出ししないようにいつもお願いしています。

 最近、「円錐角膜」という新たな目の病気になりました。角膜が薄くなって変形する病気で、痛みがあるのが悩みの種。まだいい治療法が見つからないので、痛みとの闘いはしばらく続きそうです。

 理不尽なことも、不便なこともたくさんありますけど、「ネタになる」と考えれば面白い。この前も点字ブロックの上に大きな機材を置いて選挙演説していた人がいたんです。がっかりでしたよ。でも「これ、ネタになるやん」って思わず笑っちゃいました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に墜ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体

  2. 2

    親の子育て批判にブチギレ反論の岸谷蘭丸に同情集まるも…問われる都知事の夢と資質

  3. 3

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  4. 4

    坂東彌十郎は変幻自在に3つのドラマに出演 掛け持ちする俳優は片手間なのではなくて芸達者

  5. 5

    あの落合博満氏が認めた「天才打者」…多くの引き出しを持つ順応性こそが大きな武器だった

  1. 6

    萩本欽一(8)床に頭をつけて借金取りに謝る母親の姿を見てぼろぼろと涙がこぼれた

  2. 7

    高市政権また老人イジメ…財務省が高齢医療「3割負担」早期引き上げ提言、政府「骨太の方針」への明記も

  3. 8

    ビートルズの珍しいLPを棚からひとつかみ~①『オールディーズ』

  4. 9

    小泉今日子が還暦ライブで披露した"反戦活動"が話題 「60歳までは歌おうと思う」と気になるその後は…

  5. 10

    イチローさんに「鈴木さん」…ふざけて呼んでみたら、まさかの反応が返ってきた