近づく子供の自殺最多の日…兆候と親の対処法を医師に聞く

公開日: 更新日:

 多くの学校では夏休み明けの始業式まであと4日。やり残した宿題に親子で四苦八苦という家庭も多いはずだ。しかし、今は宿題を見てやるより子供たちの顔色、言動を注意深く見守った方がいい。夏休み明けの始業式の前後は年間で最も多くの子供たちが自ら命を絶つ危険な時期でもある。独協医科大学埼玉医療センター「こころの診療科」の井原裕教授に、子供たちが発する自殺のサインと対処法を聞いた。

「若干誤解があるようですが、子供の自殺の原因は学校の人間関係だけにあるわけではなく、『家庭』とか『学業』であったりもします。言うまでもなく、9月1日になって突然、死にたくなるわけではありません。自殺する子供は日頃から死の願望を抱え、それにあらがいながら生きています。子供たちは皆、“あすから学校か、嫌だな”と思います。その誰もが抱く思いが、一見するとささいに見えるにもかかわらず、最後の一押しになって自殺に至ると考えられます」

 実際、家庭問題で過酷な状況に置かれている子供は少なくない。経済的理由から親が子供の孤独感に気付きにくい場合や家庭が崩壊して、子供が途方に暮れている場合も多いという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性