著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

食欲抑制効果あり?「カフェインでやせる」は本当か

公開日: 更新日:

 カフェインでダイエットが効率よく行える、というような情報はインターネット上に複数存在します。たしかに、カフェインが食欲を抑制する体内物質に影響を及ぼすという研究報告はあるようです。

 しかし、実際に食欲が低下するかどうかについて明確なことは分かっていませんでした。

 そんな中、カフェインの摂取と食事摂取量の関連を検討した研究論文が、栄養学に関する国際誌の電子版に2018年7月16日付で掲載されました。

 この研究では、18~50歳の50人が対象となり、合計で3回の実験が行われました。各実験において、被験者はカフェイン0ミリグラム(プラセボ)、カフェインを体重当たり1ミリグラム(コーヒー約120ミリリットル相当量)、同3ミリグラム(同約240ミリリットル相当量)を、それぞれランダムな順番で摂取しています。カフェイン摂取後にビュッフェ形式の朝食を食べてもらい、さらに就寝するまでの食欲の変化と食事内容を記録してもらいました。

 研究の結果、朝食の摂取量は、体重当たりカフェイン1ミリグラムを摂取した後で650.4キロカロリー。カフェイン摂取なしの721.2キロカロリーや、体重当たりカフェイン3ミリグラムを摂取した後の714.7キロカロリーと比べて約10%、統計学的にも有意に減少しました。しかし、1日の総摂取カロリー及び空腹感については、カフェインの摂取有無で明確な差はありませんでした。

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