脊柱菅狭窄症<2>手術が終わればマチュピチュだって大丈夫

公開日: 更新日:

■「翌日には退院できます」

 病院には「脊椎脊髄センター」が設けられていて、次々と呼ばれる患者に看護師さんが3人いる先生を順次当てていく。「どの先生も立派ですから」と。誰もが“ゴッド・フィンガー”の清水純人先生に当たるわけではない。私はラッキーにも清水先生が担当医になった。診察室に入ると先生は、レントゲン写真を見ながら「第4腰椎と第5腰椎の間の椎間板にヘルニアが起きていて、下肢に行く太い神経を圧迫しているんですよ。そこで患部に8ミリの穴を開けて、そこから7ミリの内視鏡を使ってヘルニアを切除して、本来のように神経に触れないようにします」と流れるように説明する。さらに「普通の人だと手術1時間弱で、傷口が小さいのでばんそうこう一枚で手術後は自由に動けますし、翌日退院もできます。もちろん傷口から出血が止まるまでは、ばんそうこうというわけにはいきませんがね。それに100%治るとは限りませんから」。カッカッカッと笑いながら念を押す。

 定年記念にペルーのインカ帝国の遺跡マチュピチュに行く予定だったが断念したと話すと、「ああ手術が終われば、大丈夫ですよ」と希望を持たせてくれる。朗らかな先生で、馬が合いそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い