長生きとの関係は? 家系=遺伝子で本当に寿命は決まるのか

公開日: 更新日:

 日本で長寿というと双子の姉妹「きんさんぎんさん」(写真)が有名だが、成田きんさんは107歳、蟹江ぎんさんは108歳まで生きた。ぎんさんの4人の娘さんは90歳を過ぎても元気だったという。

 しかし、その一方で、カルマンさんの子供たちが長生きだったかというとそうではない。カルマンさんの夫は74歳で亡くなった。その子供は36歳で亡くなり、孫も同じ年に事故で亡くなった。

 日本人の平均寿命は大正時代から30歳以上延び、100歳以上の人口も150人ほどから6・9万人超と400倍以上増加。驚異的なペースで長生きする人が増えている。しかし、この50年間で長寿遺伝子が突然生まれたとは考えられない。そのため、これは栄養が良くなり、公衆衛生が改善するなど環境要因のせいだと考えられる。ならば、長寿遺伝子はどこにどんな形で存在しているのか? 以前、世間の関心を集めた、サーチュイン遺伝子はどうか?

 この遺伝子は2000年に米国の研究者が酵母の中から発見したもので、誰もが持っている。活性化すると細胞内でエネルギーをつくる小器官「ミトコンドリア」が増え、古くなったタンパク質やミトコンドリアが除去されて、新しく生まれ変わる「オートファジー」という機構が働くことがわかっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」