乗り物には一切乗れず…比企理恵さんがパニック障害を語る

公開日: 更新日:

「パニック障害」と診断されたのは、25年ほど前のことです。地方の舞台公演中に受診した心療内科でした。薬を処方され「やっとこれで助かるかもしれない」と思ったのですが、それが本当の恐怖の始まりだったんです(笑い)。

 28歳のとき、公演が4作続いたことがありました。当時は1作品1カ月公演が普通で、それが4作連続ともなると稽古を含めて5カ月以上、休みはほぼありませんでした。しかも、どの舞台も共演者は名だたる先輩俳優さんばかり。休めない、遅刻もできない、公演に穴をあけられないプレッシャーなど、常に稽古と公演がダブりダブりだったわけです。

 おかしくなり始めたのは、2作目の舞台期間中だったと思います。地方公演先のホテルで寝ていると、ベッドが揺れているような気がして、眠れなくなりました。「眠らなくちゃ」と思うのに、なぜか気持ちが高ぶって眠れない。朝方やっと眠れそうだと思ったら、もう出発の時間……。そんなことが1カ月続いた頃から、今度は急に心臓がバクバクしだして、日を追うごとにひどくなりました。「心臓の病気かもしれない」と思い、循環器系の病院に行ったのですが、その場の心電図で問題はなく、ホルター心電図(携帯用の小型心電図で長時間の拍動データを記録する)を着けたりもしたのですが、結局「なんでもない」という診断結果でした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言