著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

専門誌に論文 細菌が繁殖しやすいシャワーは病気になる?

公開日: 更新日:

 皆さんは毎日シャワーを浴びていますか? 体の清潔を保つために「浴槽には入らなくてもシャワーだけは浴びる」という人も多いと思います。それでは、シャワーは清潔でしょうか? 

「勢いよく水が流れているので清潔だ」と思われている人が大半でしょう。日本の水道は塩素消毒されているのでなおさらです。

 しかし、実際にはシャワーヘッドの部分は構造が複雑で、使い終わった後で古い水がたまってしまうこともしばしばあります。浴室やシャワールームは湿気が多く室温も高くなっていますから、菌が繁殖しやすい環境です。

 2018年の微生物学の専門誌に、欧米でシャワーヘッドの細菌感染を調べた論文が掲載されています。

 それによると、多くのシャワーヘッドの内側に、細菌が集まり、特殊な糖分などと一緒にバイオフィルムという構造をつくって、定着していることが分かりました。

 水道水などに含まれる塩素は強い殺菌作用がありますが、バイオフィルムは塩素にも抵抗性で、特に抗酸菌という性質の細菌は、なかなか死滅しない、ということも分かりました。

 抗酸菌の多くは病気とは無関係ですが、中には非結核性抗酸菌症という、慢性の肺の病気の原因となる細菌があり、それがシャワーヘッドから見つかった地域では、その病気の患者さんも多くなっていることが分かりました。「シャワーは安全」と過信することは禁物のようです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網