マラソンで命落とすことも…ランナーの事故と対策を知る

公開日: 更新日:

 心筋とは心臓の筋肉のこと。心筋症とは心筋の伸び縮みがうまくできなくなる状態をいう。心臓は全身に血液を送り出すポンプ役で心筋が伸びた状態で血液を受け取り、縮むことで全身に血液を送り出す。心筋症になると血液をスムーズに送り出せなくなる。東邦大学名誉教授で、平成横浜病院総合健診センターの東丸貴信医師がいう。

「心筋症の大半は原因不明の『特発性』で心筋が厚くなる『肥大型』はそのひとつです。そもそも心臓は4つの部屋に分かれていて上の2つは心房と呼ばれ、血液が入ってくる場所で、下の2つは心室と呼ばれ血液を送り出す場所です。全身に血液を送り出す左心室の心筋はとくに厚い。肥大型心筋症のなかでも左心室の出口にあたる左心室中隔がとくに肥大する閉塞性では、心筋が収縮した時に血液の流れが妨げられるため運動した時などに胸痛や息切れがあらわれます」

 一方、全周性に肥大化する「非閉塞性」のうち心臓の心尖部がとくに肥大するのが心尖部肥大型心筋症だ。

「この病気は一生何の問題も起こさずに過ごす人が大半ですが、激しい運動による、危険な不整脈などで突然死につながる可能性があるのです」(東丸医師)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景