マラソンで命落とすことも…ランナーの事故と対策を知る

公開日: 更新日:

■レースには普段と違ったストレスが

 自覚症状がない病気だが、ほとんどは12誘導心電図で見つかる。

「確定診断には心エコー検査が必要ですが、疑いを告げられてもそれを行わない人も多い。そのため本人が病気を認識せずにマラソンに出るケースがあるのは残念なことです」(東丸医師)

 そのせいだけではないが、1992年から2011年8月までの国内のマラソン大会では127人の選手の心臓が止まったという。

「冠動脈や脳動脈が硬化したり狭くなっていれば、マラソンによる過度のストレスや脱水で血液が固まりやすくなると急性心筋梗塞脳梗塞を生じる可能性があります。また、酸化ストレスと心筋の酸素需要の増加や交感神経の活性化による心拍数や血圧の上昇によってこの危険度は増します」(東丸医師)

「日頃走らない」「過度な肥満」の人は当然だが、ベテランでも危険はある。

「マラソンは直接的に心筋障害を起こすことがあります。これはマラソン後に心筋壊死マーカーである心筋トロポニンの上昇で証明されています」(東丸医師)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景