著者のコラム一覧
平山瑞穂小説家

1968年、東京生まれ。立教大学社会学部卒業。2004年「ラス・マンチャス通信」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。糖尿病体験に基づく小説では「シュガーな俺」(06年)がある。

「適正な量」を知っていれば時にハメを外しても構わない

公開日: 更新日:

 お酒が好きな人の場合は、少々厄介だ。お酒自体もまたカロリーの塊だからだ。しかも、満腹中枢も良識も麻痺(まひ)させる。僕もお酒は好きなので、その手の不手際は何度も経験している。でもそれは、「酒席ではしかたがない」と割り切るしかない。

 繰り返すが、大事なのは「適正な量」を知っていることなのだ。片目で常に見ながら、そこに戻っていこうという意識を持ち続けること。「適正な量」が分からなければ、どこに戻ればいいのかすら分からない。まとめると、こうなるだろうか。

「杓子(しゃくし)定規にはなるな。ただし、杓子は知っておけ」

 それこそが、顔を見ればうんざりするような腐れ縁の相棒である糖尿病との正しい付き合い方なのだ。(おわり)

【連載】患者が語る 糖尿病と一生付き合う法

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