5000人以上の音楽家を診察 医師考案の治療とリハビリ法

公開日: 更新日:

 治療は、硬くなった筋肉などをほぐす「温熱療法」や理学療法士による「運動療法」などを取り入れて行う。必要であれば、抗炎症薬の処方や痛み止めの注射などを加える。痛みの原因が腫瘍であれば適切な病院を紹介するが、ほとんどは手術なしで治療する。

 治療と並行して楽器の練習を継続してもらうが、その際の弾き方のアドバイスが重要という。

「患者さんは何時間もぶっ通しで練習するのですが、練習と休憩の時間配分の見直しや工夫して負担の少ない練習を指導します。たとえば、ピアノなら打鍵の重さを調節できるエレクトリックピアノに痛む間のみ一時的に替える。ギターの弦の種類を替える。ビオラなら弾きやすいバイオリンに替えるなどです。練習前後のストレッチなども大切になります」

 治療中は演奏が下手にならない最低限の練習量を保ちながら、楽器を弾く感覚を常に維持・確認させることが患者に納得して治療を受けてもらえるコツになるという。

 また近年は、演奏中に指が勝手に曲がったり、伸びたりする「フォーカルジストニア」という神経障害に悩まされる音楽家が増えている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に

  2. 2

    キャバクラ通い朝乃山 厳罰招いたウソと大関復帰の可能性

  3. 3

    蒔田彩珠は“この役なら変われる”と奮起して「富永蒼」役をゲット

  4. 4

    渋野日向子は大丈夫?「国内大会で予選落ち→米ツアーで不振」の“負のループ”にファンやきもき

  5. 5

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  1. 6

    橋本環奈vs麻生久美子 NHK朝ドラ「おむすび」で娘と母だった2人が4月期ドラマは主役で“対決”

  2. 7

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  3. 8

    公共施設へのスターバックス出店に相次ぐ疑問…愛知県津島市では激安賃料への批判も

  4. 9

    自主申告「7球団14人」の信憑性…《実は結構、お手軽な調査でした》と関係者

  5. 10

    石破首相のトンデモ持論「退職金増税」に自民議員真っ青…国会で課税見直し“明言”、参院選の争点化待ったなし