歩行の定義から逸脱「大股歩きは体にいい」は間違いだった

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 今回の参院選は、「老後のために2000万円貯めておけ」という、年金問題が争点となったが、上がらない給与体系の中、2000万円など到底貯めておくことのできない大部分の庶民は、結局死ぬまで働き続けるしかない。

 だが、歩くことができなくなると、働く方法はかなり限られる。一部の仕事を除いて、老後も働き続けるためには、自分の足で立って歩ける能力を維持することは、最低条件だと言っていい。

「歩き続ける」は、テレビの健康番組でも定番のテーマだが、そこで長年お馴染みになってきたのが、「大股で歩くのが体にいい」というフレーズ。ところが、これが大きな間違いだと指摘するのが、「JCHO東京新宿メディカルセンター」(東京・飯田橋)のリハビリテーション士長である理学療法士の田中尚喜氏だ。

「NHKの番組では、必ず大股で歩きましょう、と言っています。これがどうして始まったか調べると、どうもそれ以前はジョギングブームだったのが、一生懸命ジョギングした結果、心不全で亡くなった方が出たので、今度はウオーキングにしましょう、大股で腕を振って歩きましょう、となったようなんです。ところが、この歩き方では気分も高揚して速く歩けるが、20分以上経つと疲れて速度が下がってしまう。長く歩くためには、あまり大股で歩かないほうがいいんです」

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