医者の「大丈夫」「様子見」「とりあえず治療」本当の意味

公開日: 更新日:

 本来は医者がコミュニケーション能力を高めるべきだが、それを待っていたら患者はなかなか納得いく治療を受けられない。“自衛策”は、言い方の工夫だ。白内障の例なら「こう見えるようになりたい」「この見え方は困る」と伝える。

「冒頭の医者の『大丈夫』は、“自分が調べた範囲では問題がない”という意味で、“100%異常なし”ではありません。『ほかに考えられる病気は?』『ほかに受けた方がいい検査は?』などと聞いた方がいい」

「お変わりありませんか?」という医者の言葉も、医者と患者の認識のズレを生じさせやすい。患者は「症状が良くならない」という意味で「変わらない」と答えているのに、医者にとっての「変わりない」は「症状が悪化していない」の意味。何の手も打ってもらえない。具体的に「頭痛が続く」「不調が消えない」と伝えよう。

■医者の言葉をストレートに受け取らない

「様子を見ましょう」や「とりあえず治療しましょう」と言われ、戸惑ったり不信感を抱いたことはないだろうか? これらも医者の説明不足だ。正確には「今あせって治療をすれば、むしろ悪化する可能性がある。何もしないか弱い治療で様子を見よう」「現段階で原因は詳しく分からないが、症状があるのでとりあえずそれを抑える治療から始めよう/治療しながら病気を調べていこう」。こういった意味と知っていれば、前向きに治療に取り組めるはずだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い