子宮頸部異形成<1>結婚を遅らせた理由のひとつでした

公開日: 更新日:

 神奈川県内に住む地方公務員、青山文江さん(仮名・40歳)は、独身女性である。

 大学卒業後、地方公務員を選択し、20代、30代は好きな旅行や食べ歩きに青春を謳歌した。その間に、結婚適齢期を逃してしまう。

「少し恥ずかしいというか、両親にも詳しい話はできませんでしたが、子宮に問題があったことも結婚を遅らせた理由のひとつでした」

 母親は一人娘、青山さんも一人っ子である。それだけに母親は娘に、早い孫の誕生を期待した。

 35歳前後に、結婚寸前までいった男性がいた。

「でも、20代の頃から月々の生理日が不順で、30代になると、時々、出血が見られるようになりました。また、オリモノで下着を汚し、下腹部に不愉快な痛みが走ることもありました」

 子宮に問題があることは自分でもわかった。しかし、痛みが我慢できる範囲だったこと、親しい友人や同僚にも恥ずかしくて相談できなかったこと、治療が婦人科ということで、「もう子どもは産めませんよ」と診断されるのを恐れたことなどが重なり、受診を先延ばしにしたという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」