著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

コーヒーは胸やけの原因 1日4杯以上でリスクがアップ

公開日: 更新日:

 苦いものが口の中に上がってきて、胸やけや胸の痛みが出たことはありませんか? これは胃食道逆流症の症状です。こうした症状を繰り返すのは、胃の入り口の部分に、何らかの原因で緩みがあって、胃酸が食道に逆流することによって起こるのです。

 その大きな原因は肥満ですが、高齢者では背中が曲がり、お腹が圧迫されても起こることがあります。胃食道逆流症の治療は、主に胃酸を強く抑える薬によって行われます。ただ、薬は副作用もありますし、長期間続けて飲まないといけません。生活習慣を改善することで、どこまでその危険性を減らすことができるのでしょうか? 

 今年の消化器学の専門誌に、普段飲んでいる飲み物と、胃食道逆流症の危険性との関連についての、興味深い論文が掲載されています。

 アメリカで看護師4万8000人余りを対象とした大規模な健康調査を解析したところ、コーヒー、紅茶、炭酸飲料をたくさん飲む人は、それぞれ30%近く胃食道逆流症のリスクが増加していました。

 その一方で、牛乳や水、ジュースを飲む人では、そうしたリスクの増加は認められませんでした。このコーヒーなどの飲み物によるリスクの増加は、1日4杯以上飲むと明確になっています。

 胸やけの気になる人は、コーヒーや紅茶は1日3杯くらいまでが安全であるようです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ