著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

乳がん<7>髪が抜けることはない手術後の「放射線治療」

公開日: 更新日:

 乳房全切除を行った患者では、リンパ節転移がない限り、術後放射線治療は省略されます。一方、腋窩リンパ節転移がある患者には、手術でリンパ節郭清が行われているわけですが、再発予防ということで、さらに術後の放射線照射も行われます。とくに4箇所以上のリンパ節転移があった患者には、鎖骨周辺の照射が強く推奨されています。

 いずれの場合も外来で行われます。実際の照射時間は1日当たり、ほんの数分に過ぎません。受付から会計までの合計時間でも(病院にもよりますが)1時間から1時間半で済みます。現役世代の患者では、午前中に通院して午後から出勤、あるいは朝出勤して午後3時ごろから通院など、仕事との両立がある程度可能になっています。

 なお治療は、乳房や腋窩などに限られているため、放射線で頭髪が抜けるといったことはありません。

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