“貧乏ゆすり”に効果アリ 変形性股関節症の意外な治療法

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 ジグリングのやり方は簡単だ。椅子に浅く座り、膝を90度以上曲げて、太ももがよく動く体勢で痛い方の足のかかとを上げてリズミカルに動かすだけ。違和感のない限り1回3分でも5分でもよく、1日の合算時間が2時間を超えるよう習慣付けることが目標となる。

「ジグリングを始めると、3カ月以内に痛みが軽減し、1~2年くらいでレントゲン写真の股関節の隙間が広がるなどの変化が表れます」

■冷え性や足のむくみも改善

 むろん、すべての患者に有効なわけではない。

 もともと活動的な人、肥満の人、両足が変形性股関節症になっている人などはジグリングでの改善が難しい。また、臼蓋形成不全の人も治りにくい。

「股関節は、球形の大腿骨頭を、臼のような形の寛骨臼が包み込んだ構造になっています。この臼蓋が生まれつき浅い重度の臼蓋形成不全の人も、ジグリングで治すのは難しいことがわかっています」

 齋藤医師は、事前の問診やレントゲン写真などで、痛みの原因が椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など他の病気でないことを確認した上で、上記のジグリング効果が得にくい人を除いた患者に限り指導している。その結果、7割に痛みの改善が見られたという。

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