著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

仲間をつくったら運動嫌いの人が三日坊主に終わらずに済んだ

公開日: 更新日:

 運動習慣を身に付けたいけど挫折してしまうという人は、家族や仲間と一緒にやると挫折しづらくなります。

 ある大手健康機器メーカーでは、心筋梗塞脳卒中を減らすことをミッションとした事業を立ち上げるにあたって、社員の健康度を高めるための取り組みを始めました。

 そのひとつは、血圧測定の習慣化です。基本は朝晩自宅で、もし朝に自宅で血圧を測れなければ会社で測ってもいいということにし、きちんと測定した場合はポイントを付与。体重測定をした場合もポイントを付与。それらの合計が専用アプリにアップされ、その日ランダムに選ばれた社内の“対戦相手”と、合計点を競い合うというものです。

 この取り組みによって、「仮面高血圧」が発見でき、産業医を通じて個別にアプローチができたそうです。

 仮面高血圧とは、健康診断や診察室では正常なのに、自宅や職場などで測ると高血圧である場合をいいます。米コロンビア大学のトーマス・ピッカリング教授は、「仮面高血圧は一般的な高血圧よりも心筋梗塞、脳卒中のリスクを高める」と指摘。正常血圧の人のリスクを1とすると、一般的な高血圧は2・94倍、仮面高血圧はそれを上回る3・86倍という研究発表を行っています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁