著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

豊富なカリウムが有効?バナナで脳卒中が予防できるのか

公開日: 更新日:

 脳卒中はこれだけ医療が進歩していても、麻痺などの後遺症が残ることもある怖い病気です。脳卒中を予防する方法は何かあるのでしょうか? 

 血圧を正常に保つことなどの他に、信頼のおける研究で一定のデータがあるもののひとつが、カリウムを多く取ることです。カリウムは野菜や果物などに多く含まれるミネラルで、バナナに多いことでも有名です。その極端な不足は不整脈などの原因となります。カリウムを多く取ると腎臓から塩分(ナトリウム)が排泄されるので、塩分制限に近い効果があり、血圧を下げることにも有効です。

 それでは、カリウムは血圧を下げることで脳卒中を予防しているのでしょうか? 2014年の脳卒中の専門誌に掲載された論文によると、中高年の女性9万人以上を10年以上調査した結果、脳卒中全体のリスクはカリウムを多く取る人で12%低下していました。更に高血圧のない人では、動脈硬化によって起こる虚血性脳梗塞というタイプの脳卒中のリスクが、より多く27%も低下していたのです。

 カリウムによる脳卒中の予防効果は、どうやら高血圧とはあまり関係のない現象であるようです。

 カリウムは腎臓の悪い方では取り過ぎると危険ですから、誰でも多く取ったほうがいいというわけではありません。ただ、内臓に問題のない方であれば、野菜や果物を多めに取ることが脳卒中の予防になることは間違いがないようです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒