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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

新型コロナで大パニック NY病院ではゴミ袋が医療用ガウン

公開日: 更新日:

 アメリカ、特にニューヨークは世界の新型コロナウイルス感染の新たな震源地となり、死者の数も急激に増加。その主戦場である市内の病院はどこもほぼパンク状態になっています。

 3月下旬の時点で、予想されたニューヨークの感染ピークは4月半ば。その際に押し寄せるであろう重症者の大波にのまれないために、感染カーブをできるだけ緩やかにする。そのためニューヨークは3月半ばにロックダウンに入り、食料や薬など必需品の調達以外の外出を禁止にすることで感染のスピードを緩める。そうやって時間稼ぎをしている間に、圧倒的に足りないベッド数を補うための仮設病院の設営から、不足物資や人員の調達などを行う――というのが当初の計画でした。

 ところが感染カーブが予想を上回るペースで上昇すると同時に、市内の複数の病院の医師や看護師らからは、「マスクやガウン、そしてベッドもすでに足りない」という悲鳴が聞こえ始めました。

 中でも市民にショックを与えたのは、ソーシャルメディアで拡散されたある写真です。それは感染を防ぐための使い捨ての医療用ガウンの代わりに、黒い大型のゴミ袋に穴を開け、ポンチョのようにかぶって仕事をする看護師たちのスナップでした。 

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