著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

自転車通勤は健康に良いがケガも多い 英国で23万人調査

公開日: 更新日:

 自転車通勤は、車や公共交通機関による通勤と比較して、心臓病や死亡のリスクを低下させることが知られています。適度な運動量が健康に良い影響を与えているのかもしれませんが、自転車は転倒によるケガや交通事故などの危険も伴います。そんな中、通勤手段と負傷リスクの関連性を検討した研究論文が、2020年3月11日付で英国医師会誌に掲載されました。

 この研究では、英国に在住している約23万人(平均52・4歳)が対象となっています。研究参加者の通勤手段は徒歩、自転車、車または公共交通機関、それらの混合に分類され、負傷による入院のリスクが比較されました。なお、研究結果に影響を与えうる年齢、性別、高血圧糖尿病などの身体状況、喫煙・飲酒状況などについて、統計的に補正を行い解析しています。

 中央値で8・9年にわたる追跡調査の結果、車または公共交通機関による通勤と比較して、自転車による通勤では負傷による入院のリスクが45%、統計的にも有意に増加しました。特に交通事故が原因の負傷による入院リスクは、3・42倍多いという結果です。その一方で、自転車通勤では心臓病やがんの発症、死亡リスクの低下が認められ、健康に良い影響を与える可能性も示されています。

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