気道<下>睡眠時無呼吸症候群を和らげる「シムスの体位」

公開日: 更新日:

 寝ているときに、鼻や喉の空気の通り道である「気道」が狭くなって生じる「いびき」。放置していて怖いのは「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」を引き起こす恐れがあるからだ。

 SASは、睡眠中に一定期間呼吸が止まったり、いびきをかいたりしているときの低呼吸の状態を何度も繰り返す病気。睡眠が障害されるので「夜間の頻尿」「日中の強い眠気」「起床時の頭痛」などの症状が出る。症状が進むと、血圧を上昇させたり、動脈硬化を進行させたりするので、心疾患や糖尿病などの発症リスクを高める。

 いびきの原因には、「骨格的に顎が小さい」「舌や喉ちんこが大きい」「へんとうが腫れやすい」などさまざまだが、最も影響しやすいのが「肥満」。喉回りに皮下脂肪がつき過ぎて気道が狭くなり、より一層いびきをかきやすくなる。それと肥満の有無とは関係なく、年を取ると誰にでも起こり得る「舌根沈下」という現象がある。加齢によって舌の筋肉が緩くなり、睡眠中に舌が喉の奥に落ち込んでしまうのだ。

 そこで前回はいびき対策として、舌の筋肉を鍛えて舌根沈下を抑制する「就寝前の舌の筋トレ」のやり方を紹介した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  2. 2

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  3. 3

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    前橋市長の「ラブホ通い詰め」だけじゃない…有名女優らもキャッチされた格安ラブホ不倫劇の舞台裏

  2. 7

    次期巨人監督へ桑田二軍監督が腕まくり! 松井秀喜氏への“つなぎ登板”は球団の思惑とも合致

  3. 8

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  4. 9

    国民民主・玉木代表が維新の“自民すり寄り”に猛ジェラシー! 総裁選後の「補完勢力」の座めぐり場外乱闘勃発

  5. 10

    杉田かおるの窮地を陰から支えていた舘ひろしの男気