著者のコラム一覧
松生恒夫医学博士

昭和30(1955)年、東京都出身。松生クリニック院長、医学博士。東京慈恵会医科大学卒。日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。地中海式食生活、漢方療法、音楽療法などを診療に取り入れ、治療効果を上げている。近刊「ビートルズの食卓」(グスコー出版)のほか「『腸寿』で老いを防ぐ」(平凡社)、「寿命をのばしたかったら『便秘』を改善しなさい!」(海竜社)など著書多数。

いまもポールとリンゴが元気な理由は「菜食中心の食習慣」

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 ビートルズの4人は最終的には菜食主義者(ベジタリアン)になりました。ジョージ・ハリスンの場合はヒンズー教の影響、ポール・マッカートニーは動物愛護、ジョン・レノンは玄米を中心とした自然食療法(マクロビオティック)、リンゴ・スターはアルコール依存症克服後の健康志向からの食生活の転換と、それぞれ経緯は違います。しかし、メンバー全員が「菜食中心の食習慣」に40代を前に食を大転換させたことでメタボリック症候群とは無縁の生活を手に入れたといっていいでしょう。

 では、こうした菜食中心の食習慣は、本当に人間の健康維持あるいは長生きに欠かせないものなのでしょうか。米国におけるプロテスタント系のキリスト教の一派であるセブンスデー・アドベンチストの興味深い報告があります。詳細なデータの紹介はここでは省きますが、男女7万人を対象にしたその研究によれば、菜食主義者は非菜食主義者と比較して、肥満の人が少ないばかりか、糖尿病になるリスク、死亡率も低いことが明らかになりました。その理由として、菜食主義者は動物性タンパク質や飽和脂肪酸の摂取量が少なく、食物繊維の摂取量が多いことがあげられています。飽和脂肪酸は人間にとって重要なエネルギー源ではありますが、過多の摂取は生活習慣病をはじめとするさまざまな疾病のリスク要因です。

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