ヒトパピローマウイルス感染症<2>彼にどう話していいのか…

公開日: 更新日:

 こうした説明の後に医師は、ヒトパピローマウイルスに感染しても自覚症状がないこと。セックス経験者の半数以上の女性がこのウイルスに感染すること。また、ヒトパピローマウイルスは、100種類以上あるが、感染した約半数は、自然(免疫作用)に排除されることなどの説明をしてくれた。

 岡本さんは「ヒトパピローマウイルスの感染者は、全員が子宮頚がんにかかるわけではありません、と説明されましたが、先生の話を聞いていて、気になることが2点ありました」と言う。

 1つ目は、ヒトパピローマウイルスは、自然に排除されることもあるが、約10%未満の確率でそのまま子宮にとどまるケースがあり、それが子宮頚がんのリスクを高めること。2つ目は、感染の原因がセックスにあることから、パートナーにも感染させてしまう危険性があることで、女性の場合は口や喉にも感染するが、男性に感染すると性器(尿道や陰茎)をはじめ、口や咽頭、さらには中咽頭がんを引き起こす可能性もあることだ。

 岡本さんは、3割負担の検診料約1万円を支払って帰宅した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発