院内感染42人…都立墨東病院の今「医療崩壊は信頼の崩壊」

公開日: 更新日:

 院内の人間関係も微妙に変化してストレスがたまっている。

「誰もが感染したくないのでリスクのある仕事はしたがりません。現在、人手の足りない感染症の患者さんの治療のために、一般外来担当の看護師さんら医療スタッフも助っ人として駆り出されていますが、その不満が出ているようです」

 仲間内では「それなら病院を辞める」と発言する人もいるという。

「病院には清掃やコピーをするスタッフの人が働いています。院内感染がわかってからは、“コロナ感染患者さんに関わる仕事はしません”と言い出す人もいるようです。多くは派遣会社から来ているので会社の方針なのかもしれません。代わりに感染者が触れる入退院の書類のコピー取りやベッドメーキングなども看護師さんの仕事になり、不満が高まっていると聞いています」

 憩いの場となる職員向けの食堂もギスギスしたものになっているらしい。

「通常は広い長テーブルでみんなで食べるのですが、いまはついたてで覆われて一人で黙々と食べるようになっています。会話も飛沫が怖いからとできにくい雰囲気です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった