男性も多い…60歳以上は外反母趾が増加 転倒や腰痛の原因

公開日: 更新日:

 外反母趾は、ハイヒールや先の細い靴を履く若い女性に多いもの。そんな印象を持つ人は多いだろう。だが意外や意外、実は60~70代にも多く見られると、米国の医療国家資格アスレチックトレーナーの三田貴史さんが言う。

「医療機関でリハビリ指導を行っていますが、女性だけではなく男性も外反母趾の方が結構います」(三田さん=以下同)

 なぜ年齢を重ねたことで外反母趾になる人が多いのだろう。

「足の親指は、本来なら歩く時に真下に力が入るようにできています。ところが、加齢で足指の機能が衰えると、足の親指でしっかりと地面を蹴って歩くことができなくなるんです。その結果、足全体のバランスが崩れ、足の親指が外側に向く外反母趾になってしまうのだと考えています」

 二足歩行で生活する人間が、唯一、地面と接触しているのが足の裏。足裏の半分を占める足指の働きは想像以上に大きく、機能が衰えると、転びやすくなったり、つまずきやすくなったり、背中や腰の痛みにつながる。いくつになっても自分の足でさっそうと歩くことは、長寿時代の理想。足指の衰えを防ぐための簡単な体操を教わった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い