おしっこしたのにすぐにしたくなる「二段排尿」の原因は?
                        
 尿は腎臓で作られ、腎臓の中心部の「腎盂(じんう)」から「尿管」を通って膀胱にためられます。この尿路のどこかの壁の一部が弱くなって、尿の圧力によって袋状に突出した状態が「尿路憩室」です。膀胱憩室はそのひとつで、筋肉でできた膀胱の一部が外側に向けて袋状に突出した状態です。
 この膀胱憩室ができる原因となるのが前立腺肥大症なのです。ほかにも「神経因性膀胱」「尿道狭窄」なども原因になります。
 つまり尿の流れがスムーズにいかなくなる尿路疾患があると、膀胱内の圧が上昇して憩室ができるのです。
 では、なぜ2回立て続けに尿意が起こるのでしょうか。時間が経つと尿は膀胱の正常な部分だけでなく、憩室の袋にもたまります。1回目の尿意で排尿すると膀胱が空になります。すると膀胱内が低圧になり、今度は憩室にたまっている尿が膀胱に流入して、またすぐに尿意を感じて2回目の排尿となるのです。
 憩室があると余計な部分に尿がたまるので、膀胱炎、結石、憩室炎などの合併症が起こりやすくなります。
 また、膀胱がんの発生率も高くなります。合併症を起こすようなら、膀胱鏡(内視鏡)による電気凝固で治療した方がいいでしょう。                    

 
                             
                                     
                                        



















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                