著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」名誉院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

これも条件反射なの?「水の音」聴くとトイレが近くなる

公開日: 更新日:

「水の音を聞くと尿意をもよおす」という人は多くいると思います。「水道の蛇口から流れる音」「洗濯機を回しているときの音」「小川のせせらぎ」などです。どうして水の音でトイレに行きたくなるのでしょうか。それには「条件反射」が大きく影響しているといわれています。

 条件反射は、ロシアの生理学者イワン・パブロフによって行われた「パブロフの犬」の実験で発見され、有名になった生理現象です。犬にベルを鳴らしてエサを与えると、ベルを鳴らしただけで、犬が唾液を分泌するようになります。日本人でいえば、梅干しを見ると、自然とツバが出てくる現象と同じです。

 これは過去の経験によって後天的に獲得された反射行動で、脳の刷り込み(思い込み)によって起こるといえます。ですから、脳が「水の音=排尿」と記憶している人は、水の音を聞くと尿意をもよおすのです。

 通常、人は膀胱(ぼうこう)に尿がある程度たまると、膀胱内の圧力センサーから脳に信号が送られ尿意として認識されます。約150ミリリットルたまると軽い尿意、約250ミリリットルたまると強い尿意を感じます。

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