携帯メールの着信音など些細な音が気になるようになったのは?

公開日: 更新日:

 記者は最近、30年来の友人のある変化が気になっている。よく一緒にあちこち出掛けるのだが、とにかく“音”に敏感に反応するようになったのだ。たとえば、喫茶店などで誰かが鳴らした携帯メールの着信音や、店のBGM。記者や周囲の人には気にならない日常の音を「びっくりした!」「音がうるさい」と顔をしかめることが多い。以前はこんなことはなかった。記者も友人も共に50代。ひょっとしてこれは老化の一種なのだろうか。

「今までは気にならなかった音が異常に大きく聞こえる、音が頭に響くように感じて不快感がある。こういった状態を聴覚過敏といいます。ただしこれはあくまで“音が気になる”という状態を指す名称で、病名ではありません」

 こう話すのは、国際医療福祉大学熱海病院検査部・〆谷直人部長だ。

「聴覚過敏は、感覚過敏のひとつです。顔面神経麻痺やてんかんなど他の病気や、不安や抑うつなどの心理的な要因などで年齢を経て現れることがありますが、老化現象ではありません。年齢や性別にかかわらず発症する可能性があります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」