冬の正しい入浴法 熱い湯に肩までつかると疲労は回復しない

公開日: 更新日:

「43度以上の熱い湯に肩までつかると、体温、心拍、血圧が大きく変動します。体温上昇を抑えるために汗をかくなど、自律神経はフル回転で活動します。自律神経に負担がかかると、活性酸素が体内に大量発生して神経細胞を酸化させ、自律神経の機能低下を招きます。熱い湯につかると疲労が増大してしまいます。疲れた日に熱いお風呂に入ると、余計に疲れるだけなのです」

 また、体が冷えたままいきなり熱い湯につかったり、逆に熱い湯から上がって急に冷えると、血圧が急激に上下動して心筋梗塞脳卒中を引き起こす「ヒートショック」を招く危険もある。

■40度以下のお湯で5分程度

 では、冬の正しい入浴法はどのようなものなのか。まずはお湯の「温度」に注意する。

「自律神経の負荷をなるべく少なくするには、お湯は40度が理想的です。ぬるく感じる人は、湯船につかってから追いだきをして温めるようにしましょう。浴室暖房などで浴室全体を暖かくしておいてからお湯につかるといった工夫も効果的です」

 お湯につかる「時間」にも気を配りたい。お湯の温度を40度以下に設定しても、長時間にわたってつかっていると、血圧が大きく変動して自律神経に負荷がかかる。長時間の入浴でのぼせたり、目まいやふらつきを起こしたりするのはそのためだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃