冬の正しい入浴法 熱い湯に肩までつかると疲労は回復しない

公開日: 更新日:

 寒い冬。熱い風呂につかって冷えて疲れ切った体をじっくり癒やすという人は多いだろう。しかし、この入浴法は逆効果になりかねない。東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏に詳しく聞いた。

 湯船につかって体を温める入浴に疲労回復効果があるのは間違いない。手や足の末梢血管をはじめ全身の血管が拡張して血行が促され、自律神経の負担が軽減される。さらに、体内の疲労物質や老廃物が流れやすくなって疲れが取れる。精神的なストレスを軽減するリラックス効果も疲労回復につながる。

「脳の中にある自律神経の中枢に負荷がかかると、これ以上、酷使しないように脳が疲労感を自覚させようとすることで『疲れた』と感じます。つまり、疲労回復には自律神経をしっかり休ませることが重要です。自律神経は、呼吸、心拍、血管の収縮と拡張など、全身の血液循環のすべてをコントロールしているため、血流を安定させることが一番大変な仕事です。ですから、入浴で血行を良くすると疲労回復効果があるのです」

 しかし、寒いからといって熱い湯につかると逆効果になってしまう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?