著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

AIで最適な薬剤情報を提供するシステムが使われ始めている

公開日: 更新日:

 人工知能(AI)は、処理する情報(画像、音声、文章など)に応じて、さまざまなプログラムがあります。その中でも、画像や動画を処理して物体検出を行うものや、文章を自然言語処理という技術で処理するAIの研究開発が進んでいます。

 画像や動画データからの物体検出は、身近なものでは、自動車の自動運転などに用いられています。

 また、医療分野では診断支援ソフトとして多数開発が進んでいて、内視鏡画像で大腸がんを診断する診断支援ソフトウエア「EndoBRAIN―EYE」は、医療機器の承認を得ています。病変を判定する感度が95%、病変がないことを正しく判定する特異度は89%と、高い精度で病変を検出できるソフトウエアで、医療画像系AIの社会実装の好例です。

 一方、文章を処理分析する技術である自然言語系AIは、画像系AIに比べると何ができるのか、何に応用できるのかといったことがわかりづらく、認知度が低いといえるでしょう。実用例としては、受け答えロボットの応対などがそれにあたります。よりイメージの湧きやすい開発中の例としては、これまでは評価が難しかった自由記述アンケートの集計や、入学試験で行われる小論文の採点などが可能になります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意