「ランチ会食も自粛」というが…一人メシには落とし穴が

公開日: 更新日:

 西村康稔経済財政・再生相が記者会見で、ランチを含めて極力外食を控えるよう呼び掛けた。緊急宣言の対象地域での飲食店に対し、午後8時までの営業時間短縮を要請しているが、「昼間なら皆とご飯を食べていいということではない」と語ったという。これを聞いて、「夜も昼も黙って一人メシすれば感染リスクを抑えられる」と受け取った人もいるかもしれない。しかし、それは誤解だ。そもそも、一人メシ=孤食には健康リスクがあり、人によっては長期間続けると困ったことになりかねない。公衆衛生の専門家である岩室紳也医師が言う。

「大事なのは一人メシではなく、感染経路と感染リスクを理解し、場面ごとにどのように感染経路を切断し、リスクを軽減するかを考え、実行することです。一人メシに努めても、手洗い後にいろんなところを触った手で食べ物や食後のたばこを口に運べば感染リスクは高まります。他人の飛沫が届くような場所に食べ物や食材・食器が置かれている店で食事をすれば、感染を防げません。店員や料理人がマスクなしは論外で、飛沫がダダ漏れのポリウレタンマスクやマウスシールドをつけているような店も危険です。料理人は不織布マスク以外はダメです。政府や専門家はこうした丁寧な科学的な説明をすべきだし、私たちも常に感染経路を考え、それを遮断する習慣を考え実行すべきです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い