著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

ブロッコリー&カリフラワー 形は似ていても栄養価は大違い

公開日: 更新日:

 色が違うだけで形がとても似ているブロッコリーとカリフラワー。同じような野菜だと思っている方も多いのでは? 両者ともアブラナ科のキャベツの仲間で、ブロッコリーが突然変異し、花蕾(からい)が白化したものがカリフラワーだといわれています。主に収穫されるのは11月から3月で今が旬。甘味が増しておいしくなる時季です。

 よく食べられるのは花蕾と呼ばれる蕾(つぼみ)の部分ですが、味も違うこと以上に蕾の形の違いで食感が違ってきます。ブロッコリーは蕾が分かれているためキュッとした独特の食感で、菜の花のような味。カリフラワーは蕾が密集していてコリコリとした歯応えでクセがなく、ほんのり甘い味。どちらが好みかは、この食感や味で決めていることが多いようです。

 では、栄養価はどうでしょう。実はカリフラワーとブロッコリーには栄養価にも違いがあります。まずは抗酸化作用を持ち、動脈硬化がん、痛風などの予防に効果があるといわれるβカロテンです。カリフラワーには18マイクログラム含まれるところ、ブロッコリーはなんと800マイクログラムと50倍近くも多いのです。またビタミンCは、カリフラワーには81ミリグラム、ブロッコリーには120ミリグラム含まれています。一見するとブロッコリーの方が多く含まれていますが、その大半が茹でるときに流れ出てしまうという特徴があります。一方、カリフラワーは茹でてもビタミンCが壊れにくく、茹でた後のビタミンCはブロッコリーが54ミリグラム、カリフラワーは53ミリグラムで、茹でた場合には結果として両者に含まれるビタミンCはほぼ同じ量になります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景