ヨーグルトはダイエットなら食前、骨粗しょう症対策は夜に

公開日: 更新日:

 腸内環境を整える乳酸菌やビフィズス菌が豊富なヨーグルトを、日常的に食べているという人も多いだろう。「一般社団法人日本乳業協会」のホームページによれば、ヨーグルトの乳酸菌やビフィズス菌は生きて腸に届かなくても、その死骸である菌体成分が血圧や血清コレステロールの値を下げるのだとか。また、乳酸菌やビフィズス菌が免疫力を高めて感染症対策に役立つことも報告されているという。

 最近は、「どの食品をどのタイミングで食べればいいのか」についての研究も盛んだ。ヨーグルトに関しては、食後の血糖値の上昇を緩やかにしてダイエット効果を狙うなら、食事前にヨーグルトを食べた方がベター。ヨーグルトに含まれるタンパク質が、インスリンの分泌量を増やすGLP―1という腸管ホルモンの分泌を促し、血糖値の上昇を緩やかにするのだ。

 さらに、ヨーグルトの乳酸には、食べたものを胃から小腸に移動する時間をゆっくりにする働きがあり、やはり血糖値の上昇を緩やかにする。

 ヨーグルトには骨を丈夫にするカルシウムも豊富。骨粗しょう症対策を考えるなら、ヨーグルトは夕食時がお勧め。朝食時と夕食時のカルシウムの吸収率を調べた実験で、夕食時の方が吸収率が高かったとの報告がある。

 ただし、いずれの場合も、ヨーグルトのトッピングには注意。砂糖やジャム、蜂蜜などをかけて食べると、せっかくの「血糖値の上昇を緩やかに」という作用が邪魔されてしまう。カロリー過多にもなりかねない。健康のためなら、無糖のヨーグルトをそのままで。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 2

    萩生田光一氏「石破おろし」がトーンダウン…自民裏金事件めぐり、特捜部が政策秘書を略式起訴へ

  3. 3

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  4. 4

    【夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想…今夏は好カード目白押しの大混戦

  5. 5

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  1. 6

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 7

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  3. 8

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  4. 9

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  5. 10

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も