発疹と猛烈なかゆみ…GWはチャドクガの毛虫に気をつけろ

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「そろそろ出始めるのはチャドクガの毛虫です。皮膚炎のピークは6月ごろといわれています。今年はサクラなどが例年より1週間以上も早まっていますから、被害も少し前倒しになるかもしれません」

 チャドクガは1970年代から90年代にかけて、都市化の影響などによりかなり減ったのだが、今世紀に入ってからだいぶ盛り返してきているという。都市の温暖化と緑化推進が、彼らに有利に働いていると考えられている。公園のツバキやサザンカは、彼らにとって格好の食べ物だ。

 実際、東京の都心でもチャドクガの皮膚炎が静かに増えているという。少し古いデータだが、千代田区のある病院で、チャドクガの皮膚炎で受診した人を調べたところ、1996年には年間33人もおり、それ以前の20年間で最多だった。

 最近は大都市周辺でも高齢化の影響などで空き家が増えてきた。住宅街には、庭にツバキやサザンカを植えている家も多いが、そうした家が空き家になれば、たちまちチャドクガが繁殖し始める。しかも毛虫を発見しても、勝手に入って駆除するわけにはいかない。庭木の茂る閑静な高級住宅地ほど、チャドクガの皮膚炎が増えるかもしれない。

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