著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

運動とセットでプロテインを取れば効率よく筋肉量を向上

公開日: 更新日:

■タンパク質の摂取量目安は体重1キロにつき1グラム

 基礎代謝は加齢とともに下がりますが、筋肉量が増えれば上がります。エネルギー代謝は運動に関わっています。基礎代謝とエネルギー代謝を足せば、消費エネルギー総量の90%を占める。要するに、消費エネルギーの総量を上げるには、運動(筋肉)が不可欠なのです。

 適度な運動をし、食事でタンパク質や糖質を適量取れば、筋肉量の向上がより期待できます。タンパク質の摂取量の目安は、最もシンプルで覚えやすいのが、体重1キロにつき1グラム。体重50キロの人ならタンパク質50グラム、60キロなら60グラムです。

 運動を定期的に行うならこの1・5倍ほどが目安になりますし、タンパク質の吸収率が低下している高齢者では体重1キロにつき1グラムよりもう少し多い量のタンパク質を取ったほうがいい。高齢者では、筋肉量不足によるフレイルやサルコペニアが健康寿命を短くする恐れがあるので、意識してタンパク質を摂取しなくてはなりません。

 ところが、食事で十分なタンパク質を取ろうとすると結構大変です。だいたい手のひら片手分の肉類でタンパク質16~20グラム、魚介類で16~20グラム、豆腐3分の1丁で6~7グラム、卵1個で約7グラム、納豆1パックで約8グラム。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  2. 2

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 3

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  4. 4

    市船橋(千葉)海上監督に聞く「高校完全無償化で公立校の受難はますます加速しませんか?」

  5. 5

    綾瀬はるか3年ぶり主演ドラマ「ひとりでしにたい」“不発”で迎えた曲がり角…女優として今後どうする?

  1. 6

    プロ志望の健大高崎・佐藤龍月が左肘手術経てカムバック「下位指名でものし上がる覚悟」

  2. 7

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  3. 8

    石破首相が「企業・団体献金」見直しで豹変したウラ…独断で立憲との協議に自民党内から反発

  4. 9

    長渕剛がイベント会社に破産申し立て…相次ぐ不運とトラブル相手の元女優アカウント削除で心配な近況

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希“ゴリ押し”ローテ復帰が生む火種…弾き出される投手は堪ったもんじゃない