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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

肉をたくさん食べる男性は死亡リスク上昇 9万人調査で判明

公開日: 更新日:

 肉類の摂取量が多い男性は総死亡リスクが上昇することが、日本人約9万人を対象にした14年間の追跡調査で分かりました。

 岩手、秋田、長野、沖縄、東京、茨城、新潟、高知、長崎、大阪の保健所管内に在住する45~74歳の男女に対し、1995年と98年に食事調査を実施。

 回答者8万7507人を食事アンケートの結果に応じて、肉類の総量、牛・豚の赤身肉、ハムやソーセージなどの加工肉、鶏肉の1日当たりの摂取量で、人数が均等になるよう4つのグループに分類。最も少ないグループと、そのほかのグループのその後の死亡リスクを、2011年までの平均14年間、追跡調査しました。

 統計学的に調整した結果によると、男性では、肉類の総量が最も多いグループは、最も少ないグループに比べて総死亡リスクが上昇。赤身肉でも男性で摂取量の最も多いグループは、最も少ないグループより総死亡リスクが上昇していました。

 死亡別死因との関連では、男性で肉類の総量が最も多いグループ、そして赤身肉の摂取量が最も多いグループは、最も少ないグループに対して心疾患死の死亡リスクが高くなっていました。

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