お酒を飲まない人の肝臓病「NASH」には糖尿病薬が有効との報告が

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 日本で圧倒的に多い肝臓病が、お酒をほとんど飲まない人にみられる「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD=ナッフルド)」だ。成人の約25%を占める。このうち、進行性で肝硬変や肝臓がんに進展しやすいものをNASH(ナッシュ)と呼ぶ。NASHについて最近2つの大きなトピックスを発表したNASH治療・研究の国内第一人者、大阪府済生会吹田病院名誉院長の岡上武医師に話を聞いた。

 NASHは、肥満、2型糖尿病、高血圧脂質異常症などを背景に肝臓に脂肪が蓄積し、炎症や線維化を伴い、やがて肝硬変や肝臓がんを引き起こす病気だ。原因となる病気の治療に加え、肥満解消が重要。それで良くならない場合、薬物治療となるが、NASHの治療薬として認可されているものはなかった。

 しかし、今後は変わるかもしれない。それが1つ目のトピックスだ。

■16カ国143施設での比較試験で糖尿病治療薬に改善効果

「2型糖尿病治療薬GLP-1受容体作動薬を週1回皮下投与した試験で、NASHの脂肪肝、炎症が改善し、線維化もやや改善しました」

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