新型コロナワクチン副反応を徹底検証【心筋炎】炎症が広がると心不全を合併するケースも

公開日: 更新日:

 また、厚労省のデータによると、ワクチン接種後の心筋炎は、モデルナで12~19歳男性が100万人当たり28.83人と最も多く、20~29歳男性が25.65人で続いている。ファイザーでは20~29歳男性の9.62人、12~19歳男性の3.69人が上位で、若年層に多く見られるのが特徴だ。

 東邦大学名誉教授で循環器専門医の東丸貴信氏は言う。

「心筋炎は心臓の筋肉細胞などに炎症が起きる病気で、ウイルス感染により炎症が生じるウイルス性心筋炎が最も多いといわれます。ワクチン接種によって、なぜ心臓の筋肉に炎症が起こるのかについては、いまのところはっきり分かっていません。新型コロナのmRNAワクチンが体内で作り出すスパイクタンパク質に対する自己免疫反応や、mRNAなどのワクチン成分に対する免疫の過剰反応でサイトカインストームが生じ、心筋細胞などを攻撃して炎症を引き起こすのではないかと考えられています」

 一般的な心筋炎はほとんどが軽症で、なんとなくだるい、胸が痛い、軽い息切れがあるといった症状が出て、自然に軽快するケースが多いという。ただ、急性心筋炎が劇症型に移行すると、急激にショック状態になって死に至る場合もある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」