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古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

おせち料理は糖質と塩分が多い 糖尿病とその予備軍は要注意

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 また、1日2000キロカロリーを必要とし適度に活動している男女は、活動量の誤差はあるものの、ともに1日250~350g程度の糖質の摂取が望ましいとされています。お正月はただでさえ活動量が減るので、平日通りに食べていると一食当たりの糖質量としては少し多くなってしまうかもしれません。

 とはいえ、せっかくのお正月。おせちを食べないというのも寂しいものです。最近の研究では、糖質の総量を考えるのではなく、なるべく急激に血糖値が上がらないような食べ方を考えることが主流になってきています。食物繊維を含む食材を先に食べることで血糖値の急上昇を抑える効果が報告されていますので、なますやたたきごぼうなどを先に摂ったり、お雑煮に野菜をたっぷり入れる、納豆餅や大根おろしと一緒に食べるのもよいでしょう。また、食前にサラダを意識的に摂るのもよいですね。

 また、だらだら食べ続けると、上がった血糖値が一向に下がらず、それを下げようとするインスリンというホルモンが分泌され続けるので、臓器に負担がかかります。さらに、過剰になった糖は脂肪に変換されるので正月太りの原因にもなります。食べる時間を区切るのも一案です。

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