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安井謙二整形外科医

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

「凍結肩」まずは安静が大事 動かすのは痛みが取れてから

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 加えて、できるだけ速やかに炎症を鎮めるため、ステロイド薬の関節内注射や内服を第一に提案しています。ステロイドは抗炎症効果が強く、一般的な痛み止めや湿布より強力に鎮痛が期待できます。ただし、糖尿病を悪化させるなど懸念すべき副作用もあるので、患者さんによく説明した上で慎重に投与します。 

 安静と投薬で速やかに炎症が取れると安静痛・夜間痛が消失し、表情も和らぎ多少ではあるものの動かしやすくなります。

 しかし一度炎症を起こした関節包は変質して伸縮性を失い関節周囲にこびりついてしまうため、炎症期を過ぎても硬さが目立つようになります。この段階が凍結期で、今度はろくに動かせないための不自由さと動かしたときの痛みに悩みます。

 次回は凍結肩の凍結期に対する考え方と治し方について紹介します。

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