屋外で緩和されたいまこそマスクの目的や素材の検証が必要

公開日: 更新日:

「公園でのランニングや自転車の移動など屋外で十分な距離が取れている場合や距離が取れてなくても会話がほとんどなければマスクは不要」「2歳以上の未就学児は一律にマスク着用を求めない」「小学生は屋外での体育の時間では距離が取れていれば不要」ーー。

 新型コロナ感染症の流行から2年余り。新型コロナウイルス感染症対策を厚生労働省に助言する専門家組織がマスク着用について改めて見解を出したという。政府はこれまでも屋外でのマスクは必ずしも必要でないとし、夏を迎える前には熱中症予防のため、周りの人と離れていればマスクを外すことを推奨してきたと言う。

 しかし、その声は小さく、屋内外にかかわらずマスクの着用は半ば義務化されてきた。それを黙認してきたのは、主流の感染症の専門家がマスクの有用性をきちんと論じ検証せず、在野の医療関係者や学校関係者から上がる懸念や異論を無視し続けてきたからではないか。公衆衛生に詳しい岩室紳也医師が言う。

「新型コロナウイルスの感染経路を理解していれば新たな方針はどれも当然のことです。屋外であれば感染者が吐き出したウイルスを含んだエアロゾルも空気の流れで拡散され、感染リスクは大幅に低下します。まして、おしゃべりしなければ、さらに感染リスクは低くなる。学校関係者を含め多くの人が疑問に感じていた屋外マスクの不合理を世間の声に押され、ようやく専門家が認めたということです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも