食物繊維が豊富なメカブはキャベツよりも食後の高血糖を抑える

公開日: 更新日:

 白ワインのつまみに何かないかと冷蔵庫を開けたら、メカブ少々、マグロの漬け少々、ゆでた小松菜少々、ゆで卵1個があった。全て混ぜ、エキストラバージンオリーブオイル、塩、ビネガー、おろしニンニクで味付けしたら……。メカブがいいお仕事しているじゃないの!

 シャキシャキのメカブがほかの素材に絡み、一体感を高めている。メカブってドレッシングに使えるんだ! と思ってググってみたら、「メカブドレッシング」のレシピがずらり出てきた。

 ワカメの根元部分であるメカブは、100グラム(生)11キロカロリーと低カロリーで、食物繊維が豊富。ヌルヌル成分に、水溶性食物繊維であるフコイダンやアルギン酸が多く含まれている。フコイダンは、免疫力を高め、毛母細胞を活性化させて発毛の新陳代謝を促すといわれている。また、アルギン酸には胃腸の調子を整え、便を軟らかくし、排便を促す効果が期待できる。

 海藻メーカーの「カネリョウ海藻」と和洋女子大学家政学部の多賀昌樹准教授の共同研究によると、健常成人女性を対象にした試験で、メカブ1食分(40グラム)を白飯の前に食べると食後高血糖が抑えられ、その効果は同量のキャベツを先に食べた時よりはるかに強かったとか。水溶性食物繊維が腸壁に膜を作って糖質の吸収を抑制。また、メカブのヌルヌル成分が糖を取り込んで糞便中へ排出し、血糖値の上昇が抑えられるという。

 今後、メカブは常備かな。(和)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  3. 3

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  4. 4

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  5. 5

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  1. 6

    森友文書の一部欠落で財務省が回答…公表された概要リストに「安倍昭恵」の名前

  2. 7

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 8

    早実初等部を凌駕する慶応幼稚舎の人脈網…パワーカップルを惹きつけるもう一つの理由

  4. 9

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  5. 10

    迷走続く「マレリ・ホールディングス」再建…金融界の最大の懸念は日産との共倒れ