著者のコラム一覧
佐々木常雄東京都立駒込病院名誉院長

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

2羽のツバメは再発を心配するがん患者の心を救ったのか

公開日: 更新日:

 十二指腸がんで3年前に手術を受けたCさん(70歳・男性)のお話です。

 がんはすべて取り除くことができて、担当医は「大丈夫。定期の検査だけはしましょう」と言ってくれています。それでも、手術前に比べて体重が10キロほど減ってしまい、いつまでたっても戻りません。1~2キロの変動はあっても、やはり減ったままです。

 体質が変わってしまったのか、特に寒さに敏感になっています。暖かい季節になって、健康のためと思い散歩は欠かさないのですが、むしろ足は細くなった感じです。

 あれだけ好きだったお酒も飲まなくなりました。飲む気がしないのです。たまにノンアルコールビールを飲んで、その時だけなんとなく酔った気になっています。

「あなたの趣味は?」と聞かれると、何もありません。囲碁、将棋、麻雀……みんな嫌いです。「なにか、楽しいことは?」と聞かれても、テレビは戦争のニュースばかりで嫌だし……。大リーグの大谷翔平と、大相撲の若隆景……くらいです。

「あなたの生きがいは?」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か