在宅診療を受けるにはいくらかかるのか…すべて保険適用の医療行為

公開日: 更新日:

「在宅診療はお金がかかる」という話は本当か。年間200人超の看取りを行う「しろひげ在宅診療所」(東京・江戸川区)の山中光茂院長に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

「医療には『自費診療』制度があり、美容外科や歯科医療などでは一部公的保険が利かない仕組みがあります。しかし、在宅診療は基本的には『すべて公的医療保険適用』の医療行為であるため、他の医療と比べて特別に過剰なお金がかかるわけではありません」

 在宅診療の定義は、24時間365日必ず対応できること、患者が病院に通院できないという程度の重度な身体的・精神的な状態であることだ。

「1カ月にかかる医療費には往診費用に加えて、24時間しっかりとサポートする約束でもある『在宅時医学総合管理料』を毎月いただくことになります。月2回の訪問という標準的な日程で考えると、保険料が1割負担の患者さんだと5000~7000円ぐらいが基本となります(ただし病院の実績により費用が変わる)。それに、緊急の往診がプラスされると、そこに昼か深夜かに応じて数百円~3000円ぐらいまでの往診料が加算されます。在宅診療で用いられるガーゼなど最低限必要な医療物品は医療機関の持ち出しで、患者への請求はありません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁