著者のコラム一覧
西本真司西本クリニック院長

医師になって34年。手術室麻酔、日赤での緊急麻酔、集中治療室、疼痛外来経験後、1996年6月から麻酔科、内科のクリニックの院長に。これまでに約5万8000回のブロックを安全に施術。自身も潰瘍性大腸炎の激痛を治療で和らげた経験があり、痛み治療の重要性を実感している。

首の激痛がつらい…ドクターショッピングの末に来院した85歳女性

公開日: 更新日:

 40代でアトピー性皮膚炎と関節リウマチを発症した房子さん(仮名)。現在85歳ですから、病歴はかれこれ40年以上になります。アトピー性皮膚炎も膠原(こうげん)病も、さまざまな種類の薬が登場したのは近年になってから。房子さんが治療を開始した40年以上前は薬の選択肢はごく限られており、しかもその時代は長く続きました。

 房子さんの話では、ステロイドや免疫抑制剤の使用経験があり、いずれも使い始めの頃は効果があったそうですが、次第に効かなくなってきたとのこと。使い方が適切でなかったのか、薬に対する耐性が出現したのか。薬というのは長年使っていると体の中で耐性が働くようになり、効きづらくなることは少なからずあります。そもそも、ステロイドの内服薬(飲み薬)は、副作用の観点から、長期的に使うものではありません。

 7年前、房子さんが初めて来院されたとき、アトピー性皮膚炎はかなり悪化。皮膚は腫れて膿(うみ)が出ていましたし、首の激痛が我慢できない状態でした。

 首の痛みというのは頚椎部分の関節リウマチの悪化によるものです。背中も丸くなってしまっていました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景