著者のコラム一覧
西本真司西本クリニック院長

医師になって34年。手術室麻酔、日赤での緊急麻酔、集中治療室、疼痛外来経験後、1996年6月から麻酔科、内科のクリニックの院長に。これまでに約5万8000回のブロックを安全に施術。自身も潰瘍性大腸炎の激痛を治療で和らげた経験があり、痛み治療の重要性を実感している。

注射で交感神経の緊張を緩和しアトピー性皮膚炎のかゆみを軽減

公開日: 更新日:

 私の元には、いろんな病院で診てもらったけれども治らない・改善しないといった患者さんが大勢いらっしゃいます。医者からサジを投げられた方も少なくありません。

 その中のひとり、ある女性の患者さんのお話を紹介しましょう。

 40代前半のAさんは幼少期からアトピー性皮膚炎に悩まされ、いろいろな病院を転々としましたが、思うように改善せず、ステロイドに加え、免疫抑制剤の塗り薬を使ったりもしていました。

 重度のアトピー性皮膚炎は、炎症が体内で発生しているわけですから、激しいかゆみを伴い、その結果、皮膚が象のように乾燥して硬くてシワシワになってしまいます。色も紫色になり、外見の問題からも精神的な苦痛を伴う疾患です。Aさんは若い頃からつらい思いをされていました。

 15年前、この症状をなんとかできないかと、調べあげた末に私のクリニックに来られました。当時、Aさんのアレルギーの指標であるIgEは「16863」というものすごく高い値を示していました。

 正常値は170以下ですので、この数字がいかに高いものなのかおわかりになるでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった