著者のコラム一覧
西本真司西本クリニック院長

医師になって34年。手術室麻酔、日赤での緊急麻酔、集中治療室、疼痛外来経験後、1996年6月から麻酔科、内科のクリニックの院長に。これまでに約5万8000回のブロックを安全に施術。自身も潰瘍性大腸炎の激痛を治療で和らげた経験があり、痛み治療の重要性を実感している。

仕事での強いストレスで顔面神経麻痺 目と口が閉じられず…

公開日: 更新日:

 大学で外国語を教えている60代の栄子さん(仮名)が来院されたのは昨年11月のことでした。左側の顔面神経麻痺の痛みに耐えかねて来られたのです。

 実は栄子さんは10年前にも来院されていました。その時は、腰部椎間板ヘルニアの手術を整形外科で勧められていたのですが、「手術は避けたい」という栄子さんの強い希望で、腰部硬膜外ブロックで痛みを取り除く治療を施しました。硬膜外ブロックとは、背骨の黄靱帯と硬膜の間に局所麻酔薬を注入して交感神経を抑制して血流を改善し、痛みを緩和する療法です。効果はすぐ表れ、合計6~7回ほどの腰部硬膜外ブロック注射の後、栄子さんは手術をせずに普通の生活に戻られました。

 当時の治療経験があったためまた来てくださったのですが今回は顔の左側が引きつって左目が閉じられない、口もしっかり閉じることができない状態でした。

 顔面神経麻痺になった理由を伺うと、その原因に強度のストレスがあることがわかりました。

 コロナ禍で大学の授業がオンラインに切り替わったそうなのですが、パソコン作業が不得手な栄子さんにとって、オンラインでの授業やパソコンで行う課題添削など、すべてのパソコン業務を一人で行わなければならず、そのストレスが重なって顔面神経麻痺を引き起こしていたのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に